今晩は。新居昭乃です。 Viridian Houseへようこそ。 お知らせした通り、今日は久しぶりの登場でZABADAKの吉良知彦さんに 来ていただいてます。 昭「こんばんは」 吉「こんばんは。お久しぶり」 昭「久しぶり。えっと、あの、9月の2日に、通算12枚目のニューアルバム」 吉「はい」 昭「『はちみつ白書』」 吉「はい」 昭「発売になりました」 吉「出ました」 昭「もう、くまさんのジャケットなんですけど」 吉「どうしちゃったの、Zabadak?」 昭「Zabadakどうしたんだって感じの」 吉「ちょっと意表をついてみました(笑)」 昭「(笑)」 昭「私もね、詞を書かせていただいて」 吉「はい」 昭「今回のテーマが熊のプーさんなんだけど歌詞書いてくれない?っていって」 吉「うん」 昭「ね、あらためて読んで書いたんですが」 吉「うん」 昭「熊のプーさんにしようって思ったのはどんなインスピレーションなの?」 吉「あのね、もともとね、カトルストンパイっていう曲があったっていうか、   本の中のカトルストンパイって、熊さん、プーさんが唄ってた曲が」 昭「うんうんうん」 吉「何個もあるじゃない?それに勝手に曲付けてたのがあって」 昭「ふーん」 吉「で、それをなんとか発表したいなとは思ってたんだけど」 昭「うんうん」 吉「どうせやるんなら、全部それに関連づけて一枚創っちゃった方が   すっきりするかな(笑)」 昭「(笑)すっきりしたかった」 吉「うん」 昭「じゃその曲ありきで始まったっていう感じ」 吉「そうそう。ほいであの、割と俺、   モチーフがあるとさ、楽に行けるタイプなのね」 昭「あぁあぁ」 吉「前の賢治のときもそうだったし」 昭「宮沢賢治の。賢治の幻燈とか」 吉「そうそう。そういうの、自分から今回は」 昭「発案」 吉「してみました」 昭「昔あの、萩尾望都の銀の三角とかもやってた」 吉「うんうんうん、あれとかはマネージャーに言われて」 昭「こんなのはどうかね?みたいな」 吉「そうそうそう。今までは割とそういう感じ、他から発注がきてみたいな   感じでやってたんだけど、今回は」 昭「自分から」 吉「好きなものだったし」 昭「ふーん」 吉「子供も出来たし(笑)」 昭「そうだね。子供、子供君にもささげられるね」 吉「うん。そうそう。そういう意味はありますね」 昭「かなり大きな意味があると思いますが」 吉「うん」 昭「フューチャリングボーカルで、高井萌ちゃんという方が、何曲かな?」 吉「6曲」 昭「6曲」 吉「もう半分だ。うん」 昭「ほとんどもう、吉良君とデュオみたいなね」 吉「そうね。もう実質的にはデュオだよね。このアルバム」 昭「デュオグループって感じのアルバムになってるんだけど、   萌ちゃんはどうでした?」 吉「萌ちゃんは……好きですよ、声」 昭「声が」 吉「うん。あの……なんつったらいいんだろ、なんとも言えないや(笑)   なんつーの、ハスキーってんでもないし。   適度な湿りけを帯びたハスキーさ加減がね、   今の僕には一番しっくりくるなって」 昭「心地よいよね、声は」 吉「うん」 昭「上野洋子ちゃんの、透き通った天から降りてくるような感じとは   ちょっとね、全然違うかなって」 吉「もうちょっと、地面に近いかな」 昭「近い。目線が同じくらいのね、感じがするよね」 吉「うん」 昭「さっそく聴いてみようかな」 吉「はいはい」 昭「えっと、それで僭越ながらというかですね」 吉「いえいえ、とんでもない」 昭「なんか私の歌詞を書いたのをかけてくださるということで」 吉「是非、あの、この曲、今からかける曲が、ちょっと曰くがありまして」 昭「えへへへ(笑)」 吉「実はあの、僕はあの、   曲が出来てから詞を昭乃ちゃんにお願いしてるんだけど。   らららで唄って、僕のデモテープを聴いてもらって   それにのっけてもらうっていう形なんだけど。   出来上がってきた歌詞を読ん、見ながら唄っていると、   違うメロディーがなりはじめちゃうんです」 昭「(笑)」 吉「まるであの、犬の散歩をしていると犬が別のとこにいきたがって、   飼い主がひっぱられている状態になって」 昭「(笑)」 吉「試しに首輪をはずしてみようと思ってさ」 昭「あぁ、それで」 吉「それで離してみたら勝手にああいうメロディーに落ち着いていっちゃった」 昭「うんうん」 吉「わんわんわんって」 昭「そうなのか。私としては、なんかこう、やっぱね、   メロディーを聴いて浮かんだ歌詞を書いて。   違う曲が出来ちゃったって言われて、   なんかその曲に合わなかったのかなとか、ちょっとこう、   ちょっと心配しちゃったんですけど」 吉「いや、うーん、僕も結構、こんなこと初めてだったからね。   なんなんでしょうね。   詞が持ってるメロディーっていうのはあると思うんですよ。   それにひっぱられていったら、本来、最初に思ってたものとは全然   別のところにいっちゃったという、稀有な例ですね」 昭「Zabadak始まって以来の」 吉「はい」 昭「じゃその曲を聴いてください。   9月2日に発売になりました、   Zabadakのニューアルバム『はちみつ白書』から」 吉「『太陽は眠っている』」 曲1: 太陽は眠っている 昭「Zabadakのニューアルバム、『はちみつ白書』から   『太陽は眠っている』聴いてもらいました」 吉「はい」 昭「うん。あの、なんか、そんなにイメージが沸いてもらえて   うれしいなと思ったんですけど」 吉「ねぇ。不思議なこともあるもんです」 昭「実はあの、このアルバムの、この『太陽は眠っている』の次に入っている   『悲しい夢なんか見ない』っていう曲に、   私は実はこの詞をつけていたっていう感じなんです」 吉「はい。何故か並んでいる。唄えちゃったりもするよね(笑)」 昭「かもしれないのでそういうお楽しみもありますっていう感じ」 昭「で、このアルバムをひっさげて」 吉「はい」 昭「ツアーに行かれますね?」 吉「はちみつレポートZabadakツアー'98っていうのがありますね」 昭「最初が、9月?10月3日」 吉「名古屋」 昭「名古屋から」 吉「はい」 昭「東京は10月の9日金曜日、赤坂BLITZ。まだチケットはあります?」 吉「多分、いっぱいあると思う(笑)」 昭「是非是非、みんな来てって感じなんだけど」 吉「はい」 昭「なんか、ライブの意気込みとかってあります?」 吉「ライブはね。萌ちゃんが入って初めてのツアー。   春に、一回ライブ自体はやってるんだけど。   久々に、ワンマンZabadakじゃない、別のボーカリストがいて。   楽できるなんて(笑)」 昭「(笑)そういう意気込み」 吉「そういう意気込み」 昭「こらこらみたいな」 吉「あとね、すごい若くていきのいい、ボーカリスト、ギタリストが   入ってくれて」 昭「歌も唄っている人」 吉「うん」 昭「なんか、噂では吉良君のファンって感じの人?」 吉「弟子みたいな(笑)」 昭「(笑)弟子みたいな人」 吉「うん。すごい音楽をやって、本人もやってる人達で。   結局ね、5人のメンバーでやるんだけど。   全員、ボーカリストなのね。そういう形でできるのって初めてだし」 昭「うんうん」 吉「ハーモニーの妙を楽しんでいただければ」 昭「Zabadakのね、真髄でもあるね」 吉「そうだよね」 昭「ハーモニーを聴けるっていうことで楽しみだな」 吉「はい」 昭「じゃ、いつも私たちに勇気を与えてくれる」 吉「そんなつもりはないのにね(笑)」 昭「(笑)吉良君どうも今日もありがとう」 吉「はいありがとうどうも」 昭「これからも期待してっていうか」 吉「ありがとうございます。でも頑張らないよ」 昭「うん。がんばらないでください」 吉「はーい」 昭「今日のゲストはZabadakの吉良知彦さんでした」 吉「どうも。お邪魔しました」 さて。 番組ではあなたからのおたより募集しています。 宛先なんですが、郵便番号336-8579 Nack5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係までです。 えー、吉良君のはちみつ白書を聴いたっていうようなことも、 よかったら送ってください。 さて、この後はハミングバードさんのロッキーズカフェです。 まだまだ聴いてて下さいね。 新居昭乃のViridian House、今夜はここまで。 ではまた来週。お元気で。