今晩は。新居昭乃です。 Viridian Houseへようこそ。 えー、お約束した通りですね、今日のゲストは今度の木曜日にリリースされる 宮村優子さんの3rdアルバム『産休』をプロデュースした、高浪敬太郎さんです。 昭乃(以降 昭)「今晩は」 高浪敬太郎(以降 高)「今晩は」 昭「どうも、わざわざ来ていただいてありがとうございます」 高「いいえぇ」 昭「お忙しいのに」 高「とんでもないです。ただ飲んでるだけですから」 昭「(笑)」 昭「敬太郎さんは、宮村優子さんのアルバム初めてプロデュースされて」 高「えぇ」 昭「で、私もかなり手伝わせていただいて」 高「あ、ほんとお世話になりました。ありがとうございました」 昭「もうすぐ発売になるんですけど」 高「そうですね。『産休』ですね」 昭「ほんとの『産休』っていう、タイトルで。   洒落でね、なんか『Thank You』という英語の曲とかあったりする   アルバムですけど」 高「そうですね。ええ」 昭「レコーディングはどうでした? レコーディング自体は」 高「すごく楽しかったですね。   で、歌入れとトラックダウンでハワイに行ったんですけど」 昭「えぇ、えぇ」 高「もう、老後はハワイって決まりました」 昭「老後はハワイ(笑)   それだけでもこの仕事をやってよかったって(笑)」 高「そうそうそうそう」 昭「感じですかね」 高「うん。そうです」 昭「良かったです。なんて(笑)」 高「(笑)」 昭「今日はですね、今度、敬太郎さんが今からやろうとしている   ユニットの話を聴こうと思っているんですけど」 高「はい」 昭「えっと、あの、鈴木智文さん、通称…」 高「ちぶんさんという。   明智光秀の智(ち)に、文学の文(ぶん)で『ともふみ』っていうんですけど、   ま、通称ちぶんさんって呼ばれてる」 昭「そうですね。私もデビューした当時、   デビューアルバムのギター弾いてもらってて」 高「ですよね。うん」 昭「その頃からの友達ではあるんですが」 高「や、あなな君は最高だよと今でも彼は言ってますよ」      ↑?昭乃君? 昭「(笑)」 高「聴きたいんですけど」 昭「聴かせません(笑)」 高「(笑)で、その智文っていうのが英語で書くとC・H・I・B・U・N」 昭「CHIBUNですね」 高「僕が敬太郎なんで、Kで、でKC's」 昭「K・C・カンマ・sですね。KC's   かっこいい名前のユニットで」 昭「で、もうそろそろ?レコーディングに入るって感じで」 高「そうなんです。   うちの事務所の関係の保養施設っていうのが那須にありまして」 昭「えぇえぇ」 高「Down to 那須ってことですね。那須に。   さわやかな親父を目指しているんで」 昭「さわやかな親父(笑)」 高「そういうところで、その小川のせせらぎとか小鳥の音をバックに、   ちょっとレコーディングしてこようかと思ってるんです」 昭「よりさわやかな環境で」 高「うん。でもそこはスタジオじゃないんで。本来。   機材、アンプからスピーカから全部持ってって」 昭「それ相当な量になりません?」 高「や、今機材が発達しているので」 昭「あ、なるほどコンパクトに」 高「コンパクトにまとめようとは思っているんですけど。   ま、どうなるかわからないっていうところが、この、   スリリングなところがレコーディングのコンセプトですね」 昭「えぇ。なるほど。   とにかくいきあたりばったりやって」 高「そうです」 昭「やってみようじゃないかって感じで」 高「そうです」 昭「じゃ、あれですか。あの、卓っていうかミキサーは」 高「ミキサーは、おうちにある」 昭「YAMAHAの」 高「YAMAHAのディジタルコンソールというか、あれを持っていって。   あれがあればなんとかなるんじゃないかと」 昭「そうですね。   じゃなんかほんとにあの、やりたかったことをみんなで爆発させて   やろうみたいな感じで」 高「そうなんです。はい」 昭「いいですね」 高「あの、ギャラは安いですけど参加しますか?(笑)」 昭「(笑)ギャラ?   ギャラはあの…放送では言えないけどいりません、なんて(笑)」 高「ほんとですか?(笑)」 昭「手伝わせて下さい、是非。   で、えとなんか、メールでちょっと、ちょこっと。   那須のロケハンに行かれたときに?」 高「そうなんです。ええ」 昭「日向ぼっこしてて?」 高「実際はしなかったんですけど」 昭「あ、そういう雰囲気だったっていう」 高「雰囲気。うん。そういう意志で行ったんですよ。   でも着いたのが夜で、いれなくて。   次の日もそんなに早く起きないじゃないですか。   寝たのがちょうど日向ぼっこできるぐらいのときだったんで」 昭「あぁ。ちょうどお昼寝にちょうどよかったみたいな」 高「でも『日向ぼっこ俺の趣味』っていうKINKSの曲がありましてね。   『Sitting in the midday Sun』っていう曲なんですけど」 昭「えぇ」 高「『日向ぼっこするのに理由なんかいらない、なんか文句あるか?』   みたいな詩の内容なんですが(笑)」 昭「(笑)」 高「『何がわるい』みたいな感じで(笑)」 昭「そんなにいきがって日向ぼっこしなくても」 高「あの、いいなと思って。   日本語の邦題っていうんですか、『日向ぼっこ俺の趣味』っていうのも   いいなと思って」 昭「うん。『俺』っていうのがちょっと主張がありますよ」 高「うんうん。そういう気持ちのレコーディングが出来ればなということで   下見に行ってきたんですけどね」 昭「じゃ、そのですね。アルバムの完成を祈りながらですね。   『日向ぼっこは俺の趣味』を聴きたいと思うんですけど」 高「あ、聴きましょう」 昭「アナログ盤なんでお聞き苦しい点もあるかと思いますがお許しください」 高「はい」 昭「えと、The Kinksで『Sitting in The Midday Sun』」 曲1: Sitting in The Midday Sun 昭「The Kinksで、『Sitting in The Midday Sun』   を聴いていただきましたけど」 高「はい」 昭「こんな雰囲気を結構目指して?」 高「目指してます」 昭「音的にも」 高「音的にも。   そいでこないだ、初めてですね。   いわゆるOLDものと言われるギターを買ったんですよ。   アコースティックギターを」 昭「えぇ。OLDもの」 高「O…ものってOLD。でも80年モデルなんですけど」 昭「えぇ。80年に作られたっていう?」 高「そうそうそう。   イプソンのハミングバードっていうやつを買ったんですが。初めて」 昭「これのレコーディングに向けて」 高「そのためだけに」 昭「だけに」 高「うん。やっぱアコギが重要になるなと思ったので」 昭「なるほど」 高「エレアコだとやっぱし、ね?」 昭「うん。違いますよね」 高「違うじゃないですか。   ほんとはギブソンの新品のやつで、   すごい安いやつ、もっといい音するのがあったんだけど。   ルックスが、よくなかったんですよ」 昭「見ためが?」 高「えぇ。そのために倍くらいするOLD買ってしまったんですよ」 昭「音は?」 高「新品の方が良かったの(笑)」 昭「(笑)ふ、ふ〜ん。   でも見ため大事ですよね」 高「大事なんです。   でその、ピックガードにハミングバードって   日本語でなんて鳥か知りませんが。   鳥の絵がこうピックガードに張ってあって」 昭「へぇ〜、可愛い」 高「可愛いんですよ」 昭「うん。さすがおしゃれな敬太郎さん」 高「おしゃれとかじゃ全然ないんですよ」 昭「(笑)。へ〜楽しみですね」 高「そういう気持ちでレコーディングしたいなと思って。   どういう気持ちかわかんないけど」 昭「曲はもうだいぶ揃ってる感じですか?」 高「今作曲中です」 昭「作曲中」 高「うん」 昭「えっと、じゃあ那須では、   那須でも曲つくりながらレコーディングしちゃうみたいな感じですか?」 高「そうはしたくないんですけど、そうなるかもしれない。   あとそのもう、作っていかないでその場でみんなで   セッションみたいにしてやる曲も1曲やろうかなと思ってて」 昭「うんうんうん。せっかくだしね」 高「ねぇ。そういうときに、是非いらしてくださいよ」 昭「えぇ是非。   私、セッションでレコーディングしたりとかってないんですよ。今まで」 高「あ、そうなんですか?」 昭「構築されたレコーディングしかやったことないので」 高「あぁあぁあぁ」 昭「そういうのはなんかすごく惹かれます」 高「そういうざっくばらんな。   僕もいつも構築されたレコーディング。   ま、最近のレコーディングってみんなそうじゃないですか」 昭「システマチックな感じでね。ちょっと」 高「そうそうそう。そうじゃないレコーディングがしたいなっていうのが   アルバムのコンセプトですから」 昭「えぇ」 高「音楽的にどうなるか判りませんけど(笑)」 昭「(笑)   なんか、ちぶんさんと持ち寄った曲をあわせちゃって作っちゃった   みたいな話を」 高「1曲共作を作ってくれとその、マネージャーに言われてですね。   じゃ僕Aメロ作るからちぶんさんBメロ作ってつって」 昭「無謀な感じ?」 高「無謀(笑)   でもすごく合理的でしょ?Aメロだけ作ればいいんだから」 昭「(笑)合理的って言うのかな」 高「すごく、偶然性っていうのも楽しかったですよ。なんか」 昭「じゃいろんな意味で、冒険とか、なんか新しい挑戦とか多いですね」 高「うん」 昭「そんな気負いは全く感じられないけど」 高「気負いはないです。   メジャーでは出来ないこと、をやるのがインディーズの意味だと思うんで」 昭「うんうん」 高「メジャーでのレコーディングは大変、いろんな規制があって大変でしょ?」 昭「うん(笑)」 高「(笑)」 昭「なんで、その訴えるような」 高「あれじゃないですか」 昭「ま、私も割とメジャーでする仕事が多いんで」 高「いろいろ大変じゃないですか」 昭「(笑)ま、じゃ」 高「そういうのから解き放たれたいときは、是非うちのレーベルでね。   ビクターを飛び出して(笑)」 昭「急にそんな(笑)。スカウト?みたいな。   じゃ、いつかはハニカムレコードで、したい放題私もさせて頂くと   約束をここで(笑)」 高「思いっきりやってください」 昭「でも私、わりと今ビクターでも、   結構したい放題やっちゃってるかもしれない(笑)」 高「いいですね、いい立場にいるじゃないですか(笑)」 昭「でもね、一応ちゃんとした曲になっているものが多いので。   曲になってないものとかも、やりたいんで。それをやらせてもらいに」 高「あ、是非是非是非」 昭「行こうかなって。お約束で」 高「うん。来てください。ハニカムレコードです。高浪敬太郎でした」 昭「わぁ、終わっちゃった」 高「まだ終わってない(笑)」 昭「じゃ、締めていただいたとこで。今日のゲストは…」 高「あ、高浪敬太郎。ハニカムレコードの高浪敬太郎でした。KC'sです。   よろしくお願いします」 昭「でした〜。ありがとうございました」 高「ありがとうございました」 というわけで今日は高浪敬太郎さんをゲストにお迎えして お届けしたわけですが楽しんで頂けましたか? さて。番組ではあなたからのお便りを募集しています。 宛先は、郵便番号 336-8579 Nack5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係までです。 え、なんでもいいので、お便り送ってください。 来週はですね、私のライブの、ライブ『月の家』のツアーパンフレットの 当選者を発表いたします。プレゼントに応募してくださった方は 必ずチェックしてください。 さてこの後はハミングバードさんのロッキーズカフェです。 まだまだ聴いてて下さいね。 新居昭乃のViridian House、今夜はここまで。 では又来週。お元気で。