こんばんは。新居昭乃です。 今夜もViridian Houseでゆっくりしてってください。 最初のお葉書です。 『むらさき』さん。いつもお葉書ありがとう。 「昭乃さんは飛行機に乗ったことありますか。 雲の上ってすがすがしいほど晴れてますよね。 さっきまでは、もやもやのスモッグだったのにと、とても感動しました。 しばらく飛んでいくと、ところどころもくもくの小さな雲があって、それが 氷みたいなんです。 青い海の上につき出た氷の塊、とってもいいですよね。 自然の大きく広がる状態を見ると、とても心が広がりますよね。 心が広がると感じる場所、時間なんか有りますか」 という、お葉書でした。 私も空を見ると心が広がります。 昔、あの、あれは…グレート…なんて言うんでしたっけ、 アメリカのすごく広い あ、忘れちゃった。ど忘れしちゃったんだけど あのすごく広いとこ、ありますよね。 グランドキャニオン、そうそうグランドキャニオン、 行ったことが有るんですけど、 あまりの大きさにちょっとピンと来なくって、 それよりはあのやっぱり飛行機の上に乗ったときとか、 あと高速道路で建物の無い空ばっかりのところをざーっとつき進んでいくときとか、 ふぁーっとこう飛んでいくような感じがしますよね。ほんとに。 もうひとり、珍しいことを書いてくれたんですけど、 『はにわ』ちゃんですね、お久しぶりです。 「昭乃さんは御存じでしたか? 満月は網戸越しに眺めると十字に光って見えるんですよ。びっくりですよ。 普通に輝いている月も綺麗ですが、この十字に光っている月も暖かくって なかなか綺麗です。 ちょっと銀河鉄道の夜っぽいです。」 なんてロマンチックなことを考えてしまったんでしょう。はにわさんば。 網戸越しに見ると十字に見えるってなるほどと思いますけど すごい神秘的な感じがするんじゃないでしょうか。 銀河鉄道の夜というとですね、 すごくまた局地的な話になるんですけど、 レインボーブリッヂのところに、ゆりかもめが走ってて、モノレールが。 夜見ると建物とか港の灯りの中でほんと空をすーっと飛んでいくような感じに見えて、 私は秘かにそれを銀河鉄道の、心の銀河鉄道と呼んでいるんですけど、 どうでしょうか、一回見てくださいね。 あとね、あとは、なんかそんなこんなで 空の歌を皆さんにお届けしようと思うんですけれども、 今度10月22日に発売になります私のアルバム、『空の庭』からなんですが、 『空から吹く風』 ♪〜『空から吹く風』 新居昭乃で『空から吹く風』聴いて頂きました。 『さくらねつみか』ちゃんからのお葉書なんですけど 「昭乃さんこんばんは。今日はかわいい葉書を見つけたので 御知らせしようと思ってViridian Houseにお邪魔しました。」 いらっしゃい。 「星の王子様のポストカードです。 昭乃さんは星の王子様は好きですか? 好きでしたら未使用のポストカードを何枚か送ろうと思います。」 やさしい、つみかちゃんからのお葉書なんですけど、 すごく綺麗なプチプランス、プチプリンスのお葉書なんですが、 実は、パリで何枚か買って、 これはラジオのみんなにお土産にしようなんて思ってたら、 以外とあの星の王子様の絵はがきでお葉書を送って下さる方が多くて、 なんか日本にもいっぱいあるっていうことが判ったので、 保留にしました。 なので、このあいだ言ったように ちっちゃなアンティークのカードと、あとですね、 すごく、全然おしゃれじゃないんですけど、地味な5線紙を見つけたんですよ。 なんか、でも、絶対日本にはない感じなんですけど、 それを2つ、2冊買ってきたんでそれもプレゼントしますので、 曲作ってみたりとかしてる方もいっぱいいるみたいだし、 もし欲しかったらまた書いて、あの欲しいって書いて送ってください。 それでですね、星の王子様なんで、すごく好きなんです。実は。 あたしのコンピュータのMacintoshなんですけど、それの デスクトップも星の王子様で、もちろんスクリーンセーバも星の王子様です。 なんかちょっと具合悪くなって秋葉原に直しに行ったときとか、HDごと持っ てったりとかしたんですけど、 じゃーんってその場でお店で立ち上がって全部星の王子様だったんで ちょっと恥ずかしかったんですけど、 すごくお話自体がね、素晴らしいお話だし、 星の王子様グッズをちょっと買い漁っちゃったんですが、 そこのお店のお姉さんも 「このお話を知ってる?」 ってあの私に、いっぱい買ってたもんで 「ええ、もちろん知ってます」 とか言ってて、 「とってもかわいいお話よね」 ってお姉さんも言ってて、 フランス人の心の童謡なのかしら、童謡じゃない御免なさい童話? うん大人もちゃんと読めるし… ぜひ一度フランス語で読んでみたいと思ってるんですけど、 まぁ道のりは遠いですけども。 それで、えとですね、 星の王子様と言えば……ちょっと話は飛ぶんですけど、 ブリジット・バルドご存じですか、女優さんの。 かのブリジッド・バルドに 「彼は最高と最低、陰と陽、白と黒なのです。 彼はアンデルセンやペロー、グリモを読んで夢見る ユダヤ、ロシアの星の王子様なのです。」 と言わしめた人のお話をしたいと思ってるんですが、 実はこれはかのセルジュ・ゲンズブールのことなんですが、 「彼自身や私たちの魂の状態によって、 感動的だったり嫌悪を催すものだったりする (白夜|白衣|びゃく○)の司祭だったのです」 ブリジッド・バルドが言っている言葉があるんですけど、 何て言うんでしょうか、なんかね、特別な感じの人です。(笑) えとね、私昔のライブのビデオを見たことがあるんですけど、 すごくなんていうんですか、とんがってて、ほんとに人を寄せ付けない感じ。 何かそういう人って今この世の中には存在しにくい、こう、 私たちの特に日本とか、まぁフランスもそうですけど、 なんかすごく、不幸な国、もしかして戦争とかですごく不幸な国には もしかしているのかもしれないけど、 ちゃんとしたね、仕事もしようと思えば出来るし、 なんかそういう世の中にいて、 こんだけとんがった人っていうのはなんか なかなかいないかなという感じの人で、 その前、昔のボリスビアンという詩人で(アイリー|アイリッシュ)で 俳優であり歌手でありという人に影響を受けて、彼もそうなりたいという 感じでやってた人で、 女優さんで、今アメリカの映画にも出ている シャルロット・ゲンズブールのお父さんでもあります。 もう、ブリジッド・バルドを初めとしてカトリーヌ・ドヌーブ、 からイザベルアジャーニとかと浮き世を流して まぁ一番有名なのは ジェーンバーキンと一緒にいた頃なんですけど、 そんな彼のとがった、ライブ、ライブ版の曲を聴いて頂きたいんですけど、 『リラの門の切符切り』という曲なんですが、 俺の人生は小さい穴をあけ続ける事なんだみたいなね、 ちょっとニヒルなね、内容の曲です。 ちいちゃい穴、ちいちゃい穴っていうこうリフレインがあって、 Petit toleというんですけど、それの繰り返しがすごく印象に残る、 リズムと詩を楽しめる曲です。 聴いてみてください。 『リラの門の切符切り』 ♪〜『リラの門の切符切り』 Le 〜〜〜〜〜 lilaでした。なんて。 セルジュ・ゲンズブールの『リラの門の切符切り』聴いて頂きました。 パリは「まいこ」の憧れの街なんていう まいこちゃんとか 「シトラス」さん、パリに住んでみたいっていう シトラスさん、 楽しんで頂けましたでしょうか。 今はね切符切りの人とかいなくて、自動改札になってて、ドアがついてて、 切符入れるとそのドア開けられるようになってますけど、 私はその前の人のドアにバーンと顔をぶつけて、 今でも目の上に傷が残ってるんですけど、 もう2年位前の傷なんですが。 パリの地下鉄は気を付けてください。 んで、 で私さっき浮名を流しって言いたかったところで、 浮き世を流すって言っちゃったんですけども。 失礼しました。 すみません、いつでも。 あと、すごく綺麗な空の写真を送ってくれた、 『ふじつとむ』君どうもありがとう。 またお土産も有ることだし、 いろいろ、夏で、暇になって、宿題しながらとか 考えることも多いと思いますけど、 なんでもいいので送ってくださいね。 葉書の宛先は、 「郵便番号336-79 NACK-5 Virtual Adventure East Viridian Houseの係」までです あたしの撮ったポラロイドも合わせてお送りいたしますので、 どしどしお送りください。 それではまた。